昨今、世間を賑わせ続ける生成AI…
「よくわからないが画像やテキストを簡単に生み出すことができる」
世間ではまだそれくらいの認識かもしれませんが、既に一部の人は生成AIを活用しつつあります。
今回はそんな生成AIがどういったものかをご説明します!
今後は生成AIを活用した作品が次々に誕生していく
生成AIがコンテンツを自動生成する技術は、ここ数年で劇的な進化を遂げました。
必要なキーワードや素材を組み合わせることで、いままでは専門的な技術や修練を要するものを、簡単に作成することができるようになりつつあります、代表的なものには…
- 画像生成によって必要な画像を作り出し、イラスト制作の補助(背景など)
- テキスト生成によるブログコンテンツ作成の補助
その他にも作品制作以外に、医療やマーケティングなど、様々な分野において人を支えています。
世間を賑わす「生成AI」のメリットとは
生成AIの魅力・メリットはなんといっても「いままでは専門的な学習や修練を要するものを、比較的簡単に生み出すことができる」という点でしょう
例えば、絵であれば一生懸命デッサンを繰り返すなど…
まだまだ途上とはいえ、今後は生成AIによって様々な部門の敷居が低くなっていくことが予想されます
画像・イラスト
生成AIの代表例が画像生成です。
キーワードを生成AIに読み込ませることで、生成AIがそのキーワードに応じた画像を自動的に生成してくれるというものです。
例えば「ゴリラ 大きい」などと生成AIに伝えると、大きいゴリラのイラストを生成してくる…といった具合です。
こうした画像生成機能は例えば以下のような形で注目されています。
- 漫画家やイラストレーターが背景、構図などの作業負担を軽減する
- 生成AIをまるごと利用した漫画作品の制作(代表作:サイバーパンク桃太郎など)
- 既に存在する写真素材を生成AIに学習させて、新しいフリー素材を作る(ぱくたそAI)
Stable Diffusion
https://stablediffusionweb.com/
2022年の8月に公開され、非常に勢いのある画像生成AIです。
Stable diffusionでは、「プロンプト」と呼ばれるどんな絵を生成したいかを記述したテキストを使った画像生成や、画像生成の基にしたい画像とプロンプトを組み合わせた画像生成ができます。
簡単に言うと、テキストから画像を生成する他、既存の画像とテキストを組み合わせて新しい画像を生成することが出来るという事です。
上のゴリラの画像もStable diffusionを使って生成しています。
AIアバター
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.campmobile.snow
IOS:https://apps.apple.com/jp/app/id1022267439
カメラアプリ「SNOW」で使える機能。顔写真を10~20枚読み込ませると、その写真の顔そっくりのアバターを自動で生成してくれる。
「SNSとかに使うアイコンが欲しいけれど、自分の顔そのままネットに上げるのは嫌だ」という方は試しに利用してみてはどうでしょうか。
テキスト生成
皆さんはこのような悩みはありませんか?
「○○に関するプレゼンをしないといけない」
「○○を活用したコンテンツについてレポートを提出しなければいけない」
そういった際、テキスト生成AIに教えて欲しい事について相談することで、その事について回答をしてくれます。
他にも
- 文書の自動生成
- 広告やマーケティングコピーなどの自動生成
- カスタマーサポートやFAQの自動応答などに使用
ChatGPT
https://openai.com/blog/chatgpt/
ChatGPTは2022年11月末にOpenAIがリリースした対話に特化したサービスです。
大学生レベルの試験の自由記述問題に合格するほどの精巧な文章を生成することが出来るテキスト生成が可能です。
まるで会話をするようにテキストチャットをすることが可能で、例えば「しりとりをしよう」と入れると実際にしりとりに付き合ってくれたりもします。
2023年1月現在は無料で利用することが出来るため、興味がある方は是非試しに利用してみてはいかがでしょうか。
生成AIの急速な発展に伴う問題
ここまで生成AIの活用についてご説明してきましたが、生成AI技術はあまりに急速に発達しすぎたこともあり、使い方によってはトラブルを起こす可能性があります。
著作権問題
この問題は生成AIが生み出すテキストや画像は、主に検索エンジンや収集ツールなどを使用し、蓄積された情報を使い生成されます。
この「蓄積された情報」というのが、生成AIで生成された画像やテキストの著作権がどこに存在するのかが今後大きな問題になるのではないかと言われています。
現状の日本著作権法においては、画像生成AIによって生成された画像は著作権が発生しないとされてはいます。
ただ「生成AIサービスを道具として用いた創作物」と考えた場合、それを生成した人に著作権が発生する可能性があるなど、生成された画像の著作権の問題は賛否が分かれているのが実情です。
例えば、あなたがイラストレーターだったとして、自身のイラストが第三者によって勝手に生成AIに学習させて、あなたの画風を覚えた生成AIで商売を始めたとしたら、あなたはどう思うでしょうか。
情報の正確性
重ねて言いますが生成AIの生成技術はここ数年で飛躍的に向上しました。
だからといって生成AIが用意したものをなんでも鵜呑みにしていいという理由にはなりません。
特にテキストの場合は学習している内容が古かった場合、誤った情報を基にテキストを生成する可能性があります。
生成AIは情報を「学習する」ことで、クオリティの高い成果物を生成する都合上、こういった問題は今後も避けられないかと考えられます。
現状は、「生成AIがこう言っているんだから違いない」鵜呑みにしすぎるのは、非常に危険です。
生成AIが返してきた答えに対して、最終的な判断を下すのは自分自信なのです。
さいごに
これらの生成AIは、上記の通り、画像やテキストなどを簡単に生成することができます。
生成AIは今後多くのビジネスにおいてさらに活用されることが予想され、世間を賑わす効果を発揮しています。
一方で、生成AIには見逃せない問題もあり、情報の正確性や偏向性、プライバシーや著作権問題などがあります。これらの問題を解消するためにも、適切な規制や法律の設定が必要になるでしょう。
とはいえ昔と違い、気軽にその便利さを体感できる時代なので、まずは身近な生成AIに触れてみて、その進化を感じてみてはいかがでしょうか。