こんにちは!
すっかり「オンラインMTG」や「Web会議」という形式が定着してきていますね。それに伴い、いろんなオンラインMTGサービスが提供されています。
これだけあると、どれを使えばいいの?と迷ってしまいますが、1つ自分にぴったりなものを見つける!というのではなく、誰が集まるのか、どんな会なのか、シーンや目的で使い分けると便利です!
3〜4種類は登録しておこう!
アカウント登録して使うものがほとんどですが、3~4種類のサービスを登録しておけば、社内外の会議や、オンライン飲みなど、幅広い場面で対応できます!
さまざまなサービスがリリースされていますが、それぞれ特徴があり、できることも変わってきます。王道サービスから最近話題のユニークなものまで、厳選した「無料で使える10個のサービス」をご紹介します!
下の方に比較表もありますので、ぜひご参照ください。
まずおさえたいWebMTGの王道
1. Zoom
オンラインセミナーなどでも使われていることが多いZoom。
接続も安定していて、使い勝手の良さからも登録しておいて間違いないツールです!
とくに、同じMTGに参加している人を数人ずつに分けて会話ができる「ブレークアウトルーム機能」は、オンラインでも手軽にワークショップができるおすすめの機能です。
MTGのURLを固定にして同じURLを継続して使用することもできるので、定期的に開催する会議などで使えば、毎回設定をする手間が省けて非常に便利です!
2. Google Meet
Googleのサービスなので安心・安全、Googleアカウントで利用できる点が魅力のツール。
とくにGoogleカレンダーとの相性が良く、カレンダーに予定をいれる際にワンクリックでMTG設定もできます! 社内でGoogleカレンダーを共有している場合は、改めて参加者にURLを連絡しなくても、共有しているスケジュールからすぐにMTGに参加できます!
こちらもURLを固定して使いまわせるので、チームの定期的なブリーフィング用に固定URLを作成でき、背景だけではなく自身そのものの画像を加工できるSnap Cameraとの相性も良いので、ノーメイクで使えるMTGツールツールとして一押しです!
普段使いのチャットツールなら設定不要!
3. Slack
https://slack.com/intl/ja-jp/video-conferencing
社内の連絡ツールとして有名なSlackにも、ビデオ通話機能があります。
複数人で実施するには有料プランへの加入が必要ですが、1対1での会話なら無料でも使えます。チャットで文章を打っているときに「会話で伝えたらすぐなんだけど…」という場面でボタン1つで通話に切り替えられるのは便利ですね!
また、通常の通話の機能に加えSlackには「ハドルミーティング」という機能が存在します。
ハドルミーティングならチャンネルやDMから話しかけるようにミーティングを始めることが出来るので、ちょっとした相談や作業依頼などを気軽に行うことが出来ます!
有料プランの場合は音声通話で最大14人、ハドルなら50人まで同時に通話することが可能です。
4. Chatwork
Chatworkも社内・社外でのコミュニケーションツールとしてすでに利用されている方が多いと思います。
音声のみであれば、無料プランでも複数人の通話ができるので、同じグループ内の人とちょっと話し合いたいときなどすぐに通話ができるという手軽さがありますね!
SNSなら簡単につながれる!
5. Facebook Messenger
Facebookから新しくFacebook Messengerというサービスがリリースされました。
オンライン飲み会がそこかしこで開催されている今だからこそ、距離が遠いなど普段なかなか会えない久しぶりのお友達とつながるのに最適です。
アンケート機能でスケジュール調整などもできるので、Facebookではつながっていたけど、もう数年、数十年会っていない人とオンライン同窓会なんていいですね!
ちょっと恥ずかしい…という方は、カメラフィルタ機能を使えば、話題作りにもなる上美肌に見せられるので、そっと背中を押してくれるかもしれません。
6. LINE
LINEでのビデオ通話はあらためてご紹介するまでもなく、一度は使ったことがある方が多いのではないでしょうか?
こちらもビジネスツールというよりプライベート使用やLINEですでにつながっている方と簡単につながれるツールとしておすすめです。よく飲みに行くお友達など、すでに作っているグループで「いつものお店」じゃなくてオンライン飲み会を開催すると、また違った雰囲気が味わえておすすめですよ!
会員登録不要!URLだけで簡単セッティング!
7. BIZMEE
手軽に開催という点で、他のツールより群を抜いて真価を発揮するのがBIZMEEです。
BIZMEEのサイトにアクセスしてURLを生成して共有するだけで即席オンラインMTGの完成!
コロナ禍で移動がままならない中、初めてコンタクトを取るお客さまとのコミュニケーションは難しいものがありますよね。BIZMEEでは他のツールと違い会員登録が必要ないので、日時を決めてURLを共有するだけ。参加者の負担が少なく(ほぼない!)非常にライトに使えるツールです。
8. SpatialChat
SpatialChatも会員登録不要のツールですが、他にはない「リアルな距離感」を感じられる面白いツールです。
使い方は、SpatialChatのサイトでメールアドレスを入力し、アドレス宛に送られてくる自分専用URLにアクセスするだけ!
URLを共有して他の人とつながれるところまでは他のサービスと同じですが、SpatialChatは「距離」の概念を取り入れており、距離が近づくと声が大きく聞こえ、離れると小さくなります。
(画像出典元:https://www.productthunt.com/posts/spatialchat)
この画面を例にすると、画面中央の女性が参加しているのは左側のグループの会話で、みんなでYouTubeを見ていますが、右下のグループの会話もかすかに聞こえています。右下のグループの会話に興味をもてば、現実と一緒でそちらのグループに体を向けたり近づいたりする感覚で、自分のアイコンを右下のグループの近くに動かせば、今度はそちらの会話がメインで聞こえるようになります。
リアルの集まりと同じで、隣で話している話題に興味をもって参加したり、YouTube画面も貼り付けられるので、Live動画を一緒に見て盛り上がったり、動画だけを遠ざければ店内に流れるBGMのように使えたり、アイデア次第で用途は無限大!
共有できるのはメールアカウント1つに対し1つの固定URLなので、利用シーンは限られるかもしれませんが、現実の距離感を再現できるとても面白いツールなので、まずはプライベートでぜひ一度使ってみてください!
バーチャルオフィスが作れちゃう!
9. Discord
こちらは、オンラインゲーム界隈では有名な、一風変わったツールのご紹介です。
すべての機能を無料でつかえるDiscord。オンラインゲーム利用者から、接続が軽くてゲームの動作に支障の出づらいボイスチャットツールとして人気がありますが、使い方を工夫すれば、簡単にバーチャルオフィスを作ることができ、ビジネスシーンでも注目を集めています。
Discordではサーバーという共有スペースの中に複数のチャンネルを設けることができ、オンラインでログインしている間は、同じチャンネル内にいる人に「いつでも話かける」ことができます。
たとえば現実で、家・会社などにあたるのがサーバー。その中で、家のリビング・寝室・お風呂・トイレにあたるのがチャンネルです。
自分が寝室にいるときにリビングの会話は聞こえませんが、同じリビングにいる人にはみんなに会話が聞こえるのと同じイメージです。これを応用してたとえばこんな使い方も…
現実と同じように、通常時は「オフィス」に入っておき、MTG時に「小会議室」に集まる、なんてこともバーチャルで実現できます。
マイクとスピーカーそれぞれのオンオフを設定できるので、同じチャンネルにいる人がスピーカーはオン、マイクはオフにしておけば、呼びかけには気づくけど、こちらの声は必要ない時には聞こえないように、という設定が可能です。
音質もとてもクリアで、何より同じ空間を共有している臨場感が味わえます。もとがゲーム利用者向けのデザインなのでポップで親しみやすいところにもDiscordが選ばれる理由が伺えますね。
これから本格的にテレワークをしたい企業や、オフィスを持たないスタイルの企業の方にも、無料ではじめられるバーチャルオフィスなので、ぜひ使ってみていただきたいです!
10. Gather
最後は、プロズデザインでも導入している一風変わったツールとして「Gather」というツールもご紹介します!
こちらはポケモンなどのRPGのように動き回ることができ、話したい相手のアバターに近づくだけでビデオ通話が可能です!詳細の別記事がありますので、ぜひお読みください。
シーン別!こんなときは、このツールを使ってみて!
サービス名 | 会員登録 | 有料プラン | 同時接続人数(ビデオ通話) | 制限時間 | その他機能 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|---|---|
Zoom | 要 | プロ:2,000円/月 ビジネス:2,700円/月 |
無料:100名 有料(プロ):100名 有料(ビジネス):300人 |
無料:40分(1対1は無制限) 有料:無制限 |
画面共有 テキストチャット ホワイトボード ブレイクアウトルーム |
社外 |
Google Meet | 要(Gmailアカウント) | Starter:680円/月 Standard:1,360/月 Plus:2,040/月 |
無料:100人 有料(Starter):100人 有料(Standard):150人 有料(Plus):500人 |
無料:24時間(3名以上は最長60分) 有料:24時間(人数による変化なし) |
画面共有 テキストチャット 自動字幕起こし |
社内・社外 |
Slack | 要 | プロ:960円/月~ ビジネス:1,800円/月~ |
▼通話 無料:2人 有料:15人 ▼ハドル 無料:2人 有料:50人 ※ハドルは音声通話のみ |
無制限 | 画面共有 テキストチャット |
社内 |
Chatwork | 要 | ビジネス:500/月~ エンタープライズ:800/月~ |
無料:2人 有料:14人 ※音声通話なら無料でも最大100人 |
無制限 | 画面共有 テキストチャット |
社内・社外 |
Facebook Messenger | 要(Facebookアカウント) | なし | 6人 ※音声通話なら最大50人 |
無制限 | 画面共有 テキストチャット |
社内・私用・飲み会 |
LINE | 要 | なし | 500人 | 無制限 | テキストチャット | 私用・飲み会 |
BIZMEE | 不要 | なし | 6人 ※推奨の接続人数は4名まで |
無制限 | 画面共有 テキストチャット ホワイトボード |
私用・飲み会 |
SpatialChat | 要(なくても利用可) | 42米ドル/月(6ユーザー) | 50人 | 無料:50人同時接続時には200分 25人以下は無制限 有料:無制限 |
画面共有(制限あり) テキストチャット |
私用・飲み会 |
Discord | 要 | 9.99米ドル/月 | 制限なし (1、5、10、25、50、100から選択も可) |
無制限 | 画面共有(有料で画質向上) テキストチャット |
社内・私用・飲み会 |
Gather | 要 | 7米ドル/月 | 無料:25人 有料:500人 |
無制限 | 画面共有 テキストチャット |
社内・私用・飲み会 |
※内容は予告なく変更されている場合もございます。詳しくは、各サービスサイトをご確認ください
さまざまなオンラインMTGツールをご紹介しましたが、使ってみたいツールはありましたか?これだけ多くのサービスがあると、どんな時にどんなツールがいいのか、迷ってしまいますよね。
お任せください!全部使ってみた私がおすすめする、目的・シーン別のおすすめをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
【1対1】ビジネスシーンでの個別の会話や面談
Slack、Chatwork、Google Meet
すでにチャットツールとしてSlackやChatworkをお使いの方は、1対1での会話はこのツールの利用が一番手間が少なく便利です。
音声通話であれば時間の制限なく利用できるので、文字で伝えるよりちょっと会話した方が早いときや、いつもは会議室を長時間予約して話すような込み入った相談も、ボタン一つで簡単に実施できます。
またチャットツールは初めてという方には、Googleのアカウントがあればすぐ使えるGoogle Meetがおすすめです。Googleカレンダーと同期できるので、MTG日時を決めてカレンダーに共有の日程を作るだけ、とハードルの低さが最大のおすすめポイントです!
【多対多】複数人のMTG
Zoom、Google Meet、BIZMEE、SpatialChat
それぞれのサービスで同時接続できる人数に違いがあるので、何人で集まりたいかにもよりますが人数が多くても安定している上記4つのサービスをおすすめします。
とくに、Zoom、Google Meetは固定URLを作成できるので、社内・社外問わず定期的なMTGでは群をぬいて使いやすいツールです。
一方、BIZMEEは人数こそ3〜4人と推奨人数は限られますが、面倒なアカウント登録がなく、URL1つで場所を作れる手軽さから、問い合わせをいただいたお客さまとの初めての顔合わせや、参加者共通のMTGツールがそろわないと場合など、相手への負担を最小限にしたいシーンでぜひとも使いたいツールになります。
【1対多】オンラインセミナーなど
Zoom、Google Meet
セミナーなど1対多の規模の大きなものになってくると、品質の安定性、画面共有、同時接続人数が必須項目となってきます。その点を問題なくクリアしていて、すでに使われているサービスとなると、Zoom、Google Meetになります。
どちらも利用人数や時間に制限がありますが、Zoomならホスト(開催者)1人が有料プランに登録していれば、オンラインセミナーが開催できます。画面共有も参加人数に左右されずにスムーズに動く他、ワークショップができるブレークアウト機能や、参加者がリアクションをつけられるなど、オンラインセミナーで活用したい機能もあり、非常に充実したサービスといえます。
私自身が今まで参加したオンラインセミナーもすべてZoomでの開催でした。
オンライン飲み
LINE、Facebook Messenger、SpatialChat
これだけオンラインMTGのツールもあり、少し前まではマイナーだったオンライン飲み会も、一度は参加したことがあるという方も多いのではないでしょうか?
私自身飲み会が嫌いな方ではないので外出自粛期間中は辛いときもありましたが、これだけのツールを試す機会ができたという点で、収穫は大きかったです!
LINEやFacebook Messengerなどですでにつながっている人と手軽に会話する手段としては、SNSツールに軍配があがりますが、そんな中ぜひ使ってみていただきたいのがSpatialChatです!
オンライン飲み会を開催しようとしたら、距離の制約がないためか意外に人が集まった……なんてことありませんか?嬉しい反面、リアルとは違い、10人いても全員で1つの話題を話すというのは、意外と難しいものです。同時に複数人が発言してしまうこともありますし、それが続くと他の人の発言を邪魔しないように、と会話が滞ってしまう…。
その点SpatialChatなら、それぞれ興味のある話題に「分かれて」話をしつつも、その中で行き来ができるので、現実の飲み会にかなり近い雰囲気を味わうことができ、とても楽しかったです!
LINE飲みに飽きてしまった方にも、エンターテイメント性の高いツールとして、ぜひ一度使ってみていただきたいです。
オンラインMTGは今後スタンダードに!
今回は、コロナ禍に伴う外出自粛・在宅勤務推奨に合わせて、オンラインMTGの比較やシーン別のおすすめツールをご紹介しました。たとえコロナが収束しても、オンラインMTGという手段は、今までよりもビジネスシーンで日常使いされていくことになると思います。
対面だからこその意思疎通や反応の読み取りなどもあると思いますが、現代の技術のおかげで限りなく「リアル」 に近い会話ができ、かつ物理的な距離をものともしないオンラインMTG。ひと昔前までは理想だったツールが今は現実のものになっています!
従来の対面での対話も大切にしつつ、こういった便利なものをどんどん取り入れていきたいですね。まだまだままならない日々が続きそうですが、この記事が少しでもみなさまのお役に立てましたなら嬉しいです。